ウイスキー好きの"今夜も飲む!"

ウイスキーとその蒸溜所を愛し、年間10回以上蒸溜所を訪問。ウイスキーの良さと蒸溜所見学の楽しさを皆様に知っていただきたいと思います。2019年、ウイスキー文化研究所認定ウイスキープロフェッショナル取得。

タグ:マイウイスキー

2018年5月中旬の話ではあるが、幸運にも余市のマイウイスキーづくりに参加することができた。

既に1年以上前の話で恐縮であるが、本記事は参加時の様子を体験記として簡単にまとめてみたものである。
お暇な方は是非どうぞ。
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さて前回の記事で紹介した通り、マイウイスキーづくりは2日間にわたって開催される。といっても丸々2日間使う訳ではなく、1日目の昼過ぎから始まり2日目の昼で終了。遠隔地からの参加者にも十分配慮されたスケジュールとなっている。
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尚、この時はウイスキーブーム加熱の真っ只中だったことに加え時期が良かった(5月半ば)ということもあって応募が殺到。通常20~30倍程度(それでも十分多いが…)のところ約40倍もの倍率だったそうだ。参加枠が約20人であることを考えると今回だけで800人あまりの応募があったことになる。その凄まじき倍率を勝ち抜けたのだから本当に価値ある参加だったと思う。
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蒸溜所までは空港から小樽までJR特急で直通、小樽でローカル線またはバスに乗り換えて余市へと向かう。この乗り換え時間が曲者で、なかなか上手く乗り継ぎできない。小樽から先の函館本線が単線で本数が限られることが原因だが、そのために時に30分近く乗り継ぎ待ちになることもある。

そこでバスである。ちょうど昼時間帯には電車と前後して小樽駅前から出発のバスが運行しており、運賃も所要時間も電車とほぼ同等になため、都合の良いほうを選ぶことができる。自分はこの時ちょうど待ち時間なしで乗れるバスがあったため、これを利用した。
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さて余市に到着して早々に天候が悪化。集合時間前には本降りの雨となってしまった。5月中旬の北海道はまだ肌寒く、加えて雨降りで一気に気温が低下。春先とは思えない寒さの中での体験となった。

この日集まったのは総勢18名ほど。地元北海道はもとより東京、静岡、大阪、九州は福岡と全国各地から参加者が集まった。そしてなんとハワイからの参加者もおられ、ジャパニーズウイスキーの知名度の高さを思い知らされた。

1日目のスタートはまず座学。スライドを利用し、ウイスキーの製法やニッカおよび余市蒸溜所の成り立ちの説明がされた。その後外に出てキルン棟を見学、続いて糖化槽、発酵槽の順に見学を案内された。発酵槽の棟では麦汁とモロミを試飲。モロミは他の蒸溜所と比べて酸味の効いた味わいだった。
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お次はポットスチルへの石炭投入体験、糖化槽へ戻って清掃体験と肉体労働が続いて製造エリアの体験は終了。その後は構成原酒を使ったマイブレンド体験、旧竹鶴邸内部の見学を終え懇親会となった。
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悪天候だったことも手伝ってか若干ビジーな進行となった1日目だったが、各場所での解説、対応は大変丁寧で行き届いたものであり、満足度高めだった。また、最初は初対面であまり会話の進まなかった参加者同士も終盤になるにつれて打ち解け、懇親会ではお互い大いに盛り上がった。
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尚、懇親会では今年10年目を迎えたマイウイスキーづくりのシングルカスク余市(2008-2018)も登場。10年後に向けて大いに期待を高めつつ、1日目の終了となった。

2日目に続く

余市蒸溜所ではウイスキーファンに向け、年に数回とあるイベントを開催している。
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その名も「余市マイウイスキーづくり」である。

これはニッカウヰスキー主催で行われる一般客向けのサービスイベントで、余市蒸溜所および宮城峡蒸溜所の2カ所で開催されている。開催される回数は余市が年に8回、宮城峡が4回程度で、概ね金曜~土曜または土曜から日曜の2日間の日程で行われている。

「マイウイスキーづくり」は元々ニッカの得意先など、特別なゲストを集めて開催される身内向けの企画だったものを一般顧客向けにも開催したのが始まりだそうで、いまや酒類メーカー屈指のファンサービスイベントとして国内はおろか海外からも参加者が集まるほどの人気。毎年参加募集には応募が殺到するのが恒例であり、抽選によって参加者が決まるが、その倍率はざっと20~30倍、ときに40倍近くにもなるという。
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2日間の主な内容は、
(1日目)
① キルン棟見学およびピート燃焼の見学
② ポットスチルの直火釜への石炭投入
③ 糖化槽の清掃体験
④ 原酒のブレンド体験
⑤ 旧竹鶴邸の見学
⑥ 懇親会

(2日目)
① 製樽工場見学
② ニューポット樽詰め
③ 熟成庫への樽の運搬、搬入
④ 修了式

となっており、かなり盛沢山だ。さらに1日目には合間合間に一般見学では入ることのできないエリアの見学があり、麦汁やモロミの試飲も用意され、2日間通してニッカに限らず全ウイスキーファンにとって夢のような企画となっている。
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勿論、自分たちで詰めた原酒もちゃんと配布される。ただしそれはマイウイスキーづくりからきっかり10年後。息の長い話ではあるが、貴重な余市のシングルカスク、カスクストレングス10年ものを入手できると思えば惜しくない時間だろう。それに自分たちで詰めた樽が10年間掛けて熟成していく様を想像する楽しみもある。
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それに他の参加者とのコミュニケーションも楽しい。皆ウイスキー好きな方々ばかりで、自分が参加した時は北は北海道から南は福岡、加えてハワイから来られた方まで老若男女様々な出身地、そして様々な職業の方が参加されていた。そんな方々とウイスキーという一つの共通言語を元に情報交換から雑談までいろいろな会話を楽しめた。これもまたファンイベントとしての醍醐味だろう。

大変人気の企画であるため、まず抽選に当たらなければならないというハードルはあるが、しかし、ウイスキーファンなれば是非一度ご参加頂きたいイベントである。

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