ウイスキー好きの"今夜も飲む!"

ウイスキーとその蒸溜所を愛し、年間10回以上蒸溜所を訪問。ウイスキーの良さと蒸溜所見学の楽しさを皆様に知っていただきたいと思います。2019年、ウイスキー文化研究所認定ウイスキープロフェッショナル取得。

タグ:スコッチ

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☆PORTCHARLOTTE 16 AGED YEARS
 LIMITED RELEASE
 度数:55.8%
(状態) 残量:70%程度/バー飲み

(テイスティング)
香り:
ベリーのクリーム、赤ワインのタンニン、スイートで少々くもったエステリー、クリーミーな穀物感、ワインビネガーや甘酢のような酸味、青竹のような青っぽさ、灰のようなニュアンスもあり。次第にキャンディのようなスイートも現れる。

味:
ジューシーなベリーの甘みと酸味。籾殻または乾いた穀物感、出汁っぽいニュアンス。中盤以降は燃えさしのようなスモークが現れる。フィニッシュはややドライ気味で、ベリーや赤ワインのニュアンスが残る。やや下に貼り付く口当たり。

感想:
ブルックラディの原酒に共通するベリーやクリームの風味がよく出ており、ピーティとの纏まりもよく美味い。16年物としては上出来な印象。加水でもかなり伸びるが、ベリーの感じは曇ってしまう。

評価:3~4(美味しく感じる)

コスパ:値段相応~やや悪い
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今年残念ながら中止となってしまったFes Ile向けに用意されたボトル。

フェス自体は中止になったものの、ボトルはデジタル・エクスクルーシヴとしてオンライン上にて限定販売されました。

バッティングに使用された原酒に関しては少々複雑で、スコティッシュバーレイを原料とした2003年蒸溜のニューメイクを

①リフィル・ホグスヘッド原酒を、2012年に1stフィル・バーボンバレルに詰め替えたもの。
②1stフィル・バーボンバレル原酒を、2013年にソーテルヌカスクに詰め替えたもの。
③シェリーカスクとバーボンカスク、新樽を複雑に組み合わせたもの。
(「whiskybase.com」より)

以上3種類とあります。

各個非常に複雑な樽使いで熟成をしたうえに、それら3種類をバッティングしていることからか、どの樽が主張するともなくPC原酒の良さだけが上手く際立っている印象でした(単に舌が馬鹿なだけかも…)。

尚、新樽を使っているという割にウッディさは主張しない印象でした。とにかくベリー感とクリーミーさ、スモークが良く纏まっていてシンプルに美味しい。

個人的には、これまで飲んだPCの中では結構上位にくる味わい。
流石はフェス向けの出来。こういう出来のボトルが定番化してくれるとありがたいんですけどね…。

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☆BALBLAIR Aged 16 Years
 (オフィシャル)
 度数:40%
(状態) 開封後1年半/残量:70%程度/自宅保管

(テイスティング)
香り:
プラムのような酸味の伴うエステリー、リンゴ、香ばしいモルト、土っぽさをもったピーティ、腐葉土、朽ちた木々。漢方のような薬草の香りもある。

味:
ビターと柔らかい酸味が先行。徐々にウッディとスパイシーに移行。土っぽさをアクセントにしつつ、実山椒のような刺激も存在。終盤にはモルトの香ばしさが出現。フィニッシュは意外と長く、ウッディとタンニン、小豆を思わせるスイートが伸びる。後味は比較的ドライ。

感想:
低めの度数ながら、思いの外しっかりとした味わい。全体的に起伏が小さく、素朴な雰囲気ではあるが、悪くない。香りでは土っぽいピートがはっきり出ているが、味ではそこまで主張せず、良いアクセントに終始。地味ながら悪印象のない味わい。加水でビター感が増す。意外とボディは崩れにくい。

評価:3~4 (日飲みできるレベル/美味しく感じる)

コスパ:値段相応

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ヴィンテージシリーズの発売される以前にリリースされていたボトルで、同時期の物としてはNASの「エレメンツ」があります。具体的に何年頃のリリースかは不明ながら、ラベル明記の会社名がインバーハウスであることから、少なくとも1996年~2005年の間と思われます。

味わいとしては、全体的に振り幅の少ない、フラットかつドライな印象。一時期のオールドオフィシャルボトルで感じられることが多い味わいと似ています。

しかしながら、フラットの中にもしっかりとモルトの太さやスパイシーさも含まれ、ちゃんとバルブレアらしさも持ち合わせています。一方、近年のものと大きく異なって、土っぽい内陸系ピートのフレーバーが、このボトルには感じられます。もしかすると、アライド時代には一部、ピーティな原酒を仕込んでいた時期があったのかもしれません(このあたりの情報は調べても出てきませんでした…)。

このピートの風味、決して味わいを邪魔せずスパイス的に効いており、意外といい感じです。雰囲気としては、過去のOBグレンギリーに似ています。

不明な点は幾らかあるものの、かつてのバルブレアを知るには良い教材かと思います。

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☆Ardbeg WEE BEASTIE
 GUARANTEED 5 YEARS OLD
 度数:47.4%
 樽種:バーボン&オロロソシェリー
(状態) 開封後数週間程度/残量:70%程度/バー飲み

(テイスティング)
香り:
甘さの際立ったエステリー、アップルパイ、ヨードと燃えさしの合わさったピーティ、クリームの伴ったモルティ、僅かにドライフルーツのベリー感、洋梨のジャム。

味:
しっかりとした小豆餡のような甘さ、乾いたスモークのピーティ、クリーンなフルーティーとエステリー。仄かに脂肪っぽいオイリーも感じられる。フィニッシュは長めで、ビターとスモーキーとエステリーが混じりあう。後味に多少のエグみが残るも悪い印象ではない。口当たりはやや刺激的。

感想:
5年物という、非常に若いウイスキーでありながら、荒っぽさはそこまで強くは感じられず。ニューポッティな部分はスモーキーさによって上手く隠されている印象。若く、若干の色物感はあるが、ちゃんと近年のオフィシャルアードベッグのバリエーションの範疇に留まっている味わい。加水も多少は耐える。値段は少々高い。

評価:3(可も不可もなし)

コスパ:やや悪い

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プレスリリースを見て、正直食指の動かなかった一本。が、実際に飲んでみるとそれほど悪くもなく、ちゃんとアードベッグの良さ、若いながら纏まった味わいの両方を担保した、「これはこれでちゃんと楽しめる」味わいでした。

アルコール度数は47.4%と半端な数字であり、もしかしてカスクストレングス?!と一瞬疑いましたが、5年熟成のスコッチウイスキーでそれは流石になく(ラベルに表記されていないし…)、おそらく丁度良いところまで加水調整した度数と思われます。結果としてその調整加減が絶妙らしく、若々しさを上手く抑えつつも、ちゃんとアードベッグらしさを残したものとして完成されています。

唯一惜しむらくは価格設定。アードベッグTENとほぼ同額~やや高めになっており、素人感覚からするとちょっとイマイチに感じてしまいます。まあ特殊なリリースという位置づけなのでしょうがないんでしょうけどね…。

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☆GLENUGIE AGED 37 YEARS
 THE DISTILLERY Reserve Collection
 SINGLE CASK EDITTION
 19th June 1981
 6th August 2018
 度数:48.8%
 樽種:3rd Fill Hogshead #3197
(状態) 開封直後/残量:90%程度/バー飲み

(テイスティング)
香り:
しっかりとしたモルティ、オーキーな香り。続いて和の柑橘(温州みかん、剥きたての夏みかん)のソフトでスイートな香り、ピーチフレーバー。少々ケミカルっぽい柑橘フレーバーも伴う。甘く滑らかで、透明感すら感じさせる柑橘のフルーティなニュアンス。非常に期待感の高まる印象。

味:
口に含んだ瞬間からミカン、柑橘のオイル、白ブドウのジュース、ピーチ等々の甘くジューシーで優しいフルーツ感が溢れる。中盤より徐々に太さのあるモルト、クリーミーな穀物感、非常に柔らかいオークの樽感。フィニッシュはソフトで細く長い。柑橘系のクリアな甘さが長く長く最後まで続く。非常に僅かにオイリー。

感想:
素晴らしい。開栓直後ながらとても満足度の高い充実感。とにかくフルーティで、特に柑橘、それも和のミカンを思わせる要素が溢れる印象。それでいて、しっかりとモルティな部分もあり、飲みごたえもある。このままでも充分だが、今後さらに開いてフレーバーが豊かになることが期待できる。加水にも耐えるが、ストレートで全く過不足ない。

評価:5~5+ (特別な時に飲みたいレベル/極上の味)

コスパ:高額だが納得

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言うことなし。とにかく美味いグレンアギーでした。

ちょっと今まで飲んだことのないレベル。閉鎖蒸溜所という特別さを差し引いても、全く素晴らしいボトルです。

トップノートでは、長熟のグレンキースやキャパドニック等に共通する、個人的にシーバス香と呼んでいるモルト&オークの香りがあり。しかし間髪入れず、
柑橘などのスイートなフルーツフレーバーが押し寄せます。

味わいでも当然フルーツが凝縮。しかも非常にクリアーなフルーツフレーバーで、甘く、伸びやか。一方でモルト感や樽感も極めて程よいバランスで含まれ、線が細くなり過ぎず、後を引く美味さです。

ここまで顕著なフルーツがあり、且つ棘の無い味わいなのは使用樽がサードフィルのホグズヘッドなお陰でしょうか。ここまで原酒由来と思われるフレーバーが良く活かされたモルトは、これまで出会ったことがありませんでした。

限定とはいえ、オフィシャルでここまでのボトルがあるのか!と驚くとともに、心底満足のいく1本。飲めたことに感謝。そしてお値段は内緒。

グレンアギーは1983年に閉鎖。ブランド権および原酒の保有はアライド社を経て、現在はペルノリカール(シーバスブラザーズ)が保有しています。往時はブレンド用原酒にその殆どを供給していたため、オフィシャルシングルモルトとしてのリリースは皆無で、市場に出てくるのはボトラーズのものばかり。近年、ようやくシーバスブラザーズよりオフィシャルのリミテッドリリースが発売されるようになった模様です。

さて、今後開いてくるとどうなるのか…まだまだ楽しみは続きそうです。

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☆BALBLAIR 1979 (オフィシャル)
 Bottled in 2007
 度数:46%
(状態) 開封後8ヶ月/残量:60%程度/自宅保管

(テイスティング)
香り:
ソフトだが主張のあるエステリー、リンゴジャム、バナナ。スイートなナッティ、マジパン、クリーム。僅かに柔軟剤っぽいフローラルもある。次第にオレンジピール、ビネガー。全体的に柔らかくてスイート。

味:
最初こそソフトだが、徐々にパワフルに。序盤はオレンジオイルとキャラメルクリーム。中盤からはビター、ウッディ、ペッパーが加わる。さらにソフトで穏やかなエステリー、オイリーを伴うナッツまたはクリームも出現。終盤からは次第にドライに切れ上がり、フィニッシュではソフトなウッディと、仄かなフローラルとエステリーが感じられ、乾いたビターとスパイスの余韻が残る。

感想:
香りは非常にソフトでエステリー&ナッティで柔らかい印象だが、いざ飲んでみると思いの外ビターでスパイシー。結構パンチが効いている。フィニッシュはそれほど長くなく、意外にもあっさりで、メリハリが効いた口当たり。飲み進めるとパンチの中にスイートやエステリー、クリーミーなニュアンスが重層的に現れ、後を引く。加水するとよりシャープな口当たりに変化。ウッドとオイリーなニュアンスが強調される。

評価:4~5(ゆっくり楽しめるレベル/非常に美味しい)

コスパ:値段相応

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バルブレアがオフィシャルボトルをヴィンテージシリーズに置き換えた際のファーストリリースのうちの1本。同時リリースには1989、1997ヴィンテージがあったようです。

味わいとしては、これより前の頃のボトルに間々みられたピーティさが一切ない近年仕様。ボディの太さ、モルトとスパイシーがはっきりと感じられる、安定感・満足感ともに抜群の1本です。さらに加水品ながら、これから開いてくる要素も期待できるところ。まだまだゆっくり楽しめそうです。

しかし、、やはりバルブレアはこうでなくちゃ、、とは無い物ねだりなんですかね(汗
懐古厨になってはいけないと思いつつも、、ね。

最近リニューアルされた年数表記ボトルではボディが結構細く、味わいもモルト感よりも若いイメージが先行する印象。それに比べこのボトルは…それこそ良い時代の遺物であり、今後ますます出会う機会の減る味わいと思うと、なんとも残念至極ですね。

しかしながら、前回のレビューでアップしたハイランドウィスキーフェス向けの1997シングルカスクのように「これぞバルブレア!」といった方向性の原酒もちゃんと残されている様子。

またこういうボトル出ないかなぁ…

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☆BALBLAIR 1997 (OB)
 HIGHLAND WHISKY FESTIVAL EXCLUSIVE
 FILLED ON “1st may 2019”
 度数:56.7%
(状態) 開封直後/残量:90%程度/自宅保管

(テイスティング)
香り:
ツンとするエステリー、バナナ、メロン。香ばしい穀物感、ややビターなウッディ、ナッツ入りのミルクチョコ、ミントとミルクのキャンディ、若々しい雰囲気とフルーツのスイート感が混在。

味:
最初に押し出しの強いウッディとエステリー。僅かに石鹸のようなニュアンス。中盤からオイリーでクリーミー。オレンジソース、アーモンドクリーム、ホワイトペッパー。少々青みも感じられる。フィニッシュは意外と穏やかで、焙煎したような香ばしいモルト、クリームのフレーバーが残る。全体的にリッチでスパイシー、かつドライ。飲み進めると洋梨や白ブドウのようなニュアンスも現れる。

感想:
香りではエステリーが前面に出る印象だが、味わいとしては結構ファッティでスパイシー。骨太な印象だが相当ドライで、まだまだ開いていないと思われる印象。ドライだが決してライトではない。骨太で、近年のバルブレアの中でもなかなか飲みごたえのある1本。

評価:4(美味しく感じる/ゆっくり楽しめるレベル)

コスパ:値段相応

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バルブレアが、スコットランド本土・ハイランドエリアで開催される「ハイランド・ウィスキー・フェスティバル」向けに限定発売したボトル。

カスクタイプは未記載ですが、味わいから予想するにバーボンカスクでしょう。香りはややエステリーの押し出しが強め。遅れてナッツやクリーム系のソフトな甘い香りが前面に感じられました。一方で味わいはファッティ&ドライ。フルーツの要素も見え隠れしますが、まだまだ開栓直後ということもあってか、固い印象でした。何気にうっすらとフローラルなニュアンスも見え隠れ。放置でどれだけ開いてくるか、期待です。

バルブレアは比較的マイナーな部類のシングルモルトながら、しっかりとしたボディと分厚いモルト感が好印象なウイスキーです。アライド社所有時代にはバランタインの主要な原酒供給元として知られており、シングルモルトでの発売は極めて限定的でした。

シングルモルトとしてのリリースが活発化したのは現在のインバーハウス傘下になってから。当初はノンエイジと16年等数種の年数表記物で発売されていたようですが、2007年からはシングルヴィンテージ品のみを定番商品としてリリースするという異例のラインナップを見せました。しかし、世界的なウイスキーブームの中で原酒量が厳しくなってきたようで、2018年にはシングルヴィンテージでのリリースを終了。12年~25年の年数表記物に置き換えられてしまいました。

このボトルはシングルヴィンテージシリーズの終売後に登場したもの。

過去のシングルヴィンテージシリーズは物により差はあるものの、加水品ながら概ね厚みのある味わいと線の太さが個人的に好みで、かなり愛飲したシリーズでした。が、新ラインナップへの切り替わりで味わいが若くてライトな方向にシフト。加えて全体的な価格の上方修正によりコストパフォーマンスが合わなくなったために敬遠。以降しばらく疎遠になっていた次第です。

そんな中で故あって手元に来たこのボトルは、かつてのシングルヴィンテージの品々を彷彿とさせてくれるような厚みとナッティな甘い香りが好印象な一本でした。

やっぱちゃんといい原酒も持ってるんですねぇ。そして出るところには出ると。

バルブレアは最近ボトラーズでのリリースがとんとご無沙汰で、ちょっと寂しかったところ。こういうリリースは本当に有難く、そして次のリリースが待ち遠しいです。

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☆GLENALLACHIE SINGLE CASK 2006
 CHICHIBU WHISK(E)Y MATSURI
 AGE 12 YEARS
 度数:59.4%
 樽種:BOURBON BARREL #111859
(状態) 開封直後/残量:80%程度/自宅保管

(テイスティング)
香り:
酸味の効いたリンゴジャム、乾いたオークの木材、アプリコット、ホワイトペッパー、クローブ。ハーブティーやジンジャー、バタークッキーのようなスイートもある。

味:
しっかりとフルーティな酸味や甘み。中盤からハーブ様の青っぽさを伴ってウッディ、しっかりと太いモルティ。終盤にかけてバターのようなファッティやビターなタンニン。フィニッシュにかけて強めの刺激とビター、青っぽさが残る。後味はドライ。

感想:
比較的わかりやすいバーボンカスク味と、酒質の強さ由来の線の太いモルト感がメイン。刺激は度数なりに強いが、飲みごたえと味わいの強さが感じられ好印象。やや値ごろ感には欠けるが、12年熟成としては優秀か。加水にも十分耐える。

評価: 4(美味しく感じる/ゆっくり楽しめるレベル)


コスパ:値段相応~やや悪い

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今年の秩父ウイスキー祭2020で限定販売されたグレンアラヒーのシングルカスクです。

個人的には購入時点であまり期待しておらず、別のボトルと抱き合わせで注文した程度の心づもりでした。加えて他の商品が軒並み応募多数の抽選販売になる中で通常販売される始末。個人的前評判はよくありませんでした。

そんな評価が覆ったのがつい先日。こんなご時世故外飲みできず、ひたすら家飲みを堪能している中で不意に思い出し開栓したのがきっかけでした。

一口飲んでびっくり。これはなかなかの代物だな、と。とんでもなく突き抜けた味わい、とまでは言いませんが、12年のカスク物としては十分な味わいでした。

味わいとしては、特に最近のバーボンカスク系によく感じられる香り(個人的にハーブやスパイス、フルーツの酸味と思っています)と線の太いモルティが全面に現れており、なかなかの好印象。

加水にも耐えうるボディを持っており、今後の瓶熟の具合によってはさらに開く可能性も感じられ、今後の期待値も十分。

いや、やはりボトルの評価はちゃんと飲んでからにすべきだな…と反省した次第です。


【グレンアラヒー蒸溜所】
1967年にマッキンレー・マクファーソンによって創業された蒸溜所で、スペイサイドでは比較的新しい蒸溜所。1985年にインヴァーゴードン、1989年にはペルノリカールと親会社を変えつつ、ブレンデッド用原酒供給源として操業を続けた。

その後、かのビリー・ウォーカーによって酒質の良さを見出され、買収。現在は独立系のメーカー(グレンアラヒー・コンソーシアム)の蒸溜所として稼働している。

ペルノリカール以前は、シングルモルトとして殆どリリースされていなかったが、現体制に移行してからは数多くのシングルモルトをボトリング、リリースしている。
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☆BALBLAIR aged 10 years
 GORDON&MACPHAIL
 度数:43%

(状態) 開封後2年程度/残量:40%程度/自宅保管

(テイスティング)
香り:
スイートなモルトの香り、青リンゴを思わせるフレッシュフルーツ、少しくぐもったエステル、干し草。

味:
控えめなスイートとフレッシュな酸味、はっきりとしたビターを伴うウッディ、バタートーストを思わせるオイリー、バニラクリーム、僅かに青リンゴフレーバー、全体的にシンプルにまとまっているイメージ。フィニッシュにかけて籾殻(もみがら)のような乾いた香ばしさが感じられ、比較的ドライに終わる印象。余韻もかなりさっぱり気味。少し若々しい刺激もある。ボディは意外としっかり太いイメージ。

感想:
全体的にシンプル&ドライ。樽由来のニュアンスはあまり強くなく、どちらかというとニューポット由来と思われる粉っぽいモルティと乳製品っぽいオイリーが主体。フィニッシュも短くドライでシンプル。10年物らしく若い荒っぽさも感じられる。加水すると、よりビターでモルトの香ばしさが際立つ印象。逆にスイートさは遠のく。

評価:3(可も不可もなし/日飲みできるレベル)

コスパ:値段相応~やや悪い

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ボトラーズのゴードン&マクファイル社からリリースされている、所謂蒸溜所ラベルシリーズの一本。

バルブレア蒸溜所が標榜するビターでモルティ、かつドライな味わいをしっかりと体現した味わいで、短熟らしく樽感よりも酒質由来の風味がメインなイメージです。

樽に関しては特に記載がありませんが、色・味わいからバーボン樽メインまたはバーボン樽オンリーと考えて間違いないかと思います。10年表記ながら非常に樽感がライトなことから、セカンドフィルとも推測できます。

どちらにせよ、樽由来の要素が少なく、バルブレアの原酒本来の味わいを存分に堪能できる一本。色々試す前にキャラを把握するには丁度良いかと思います。願わくば値段がもうちょい手頃なら助かるのですが…。

〇 とても良いフレッシュフルーツ感!今後の変化も楽しみなコスパの良いバーギ―
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☆Black Friday 2019 EDITION
 SINGLE MALT SCOTCH WHISKY
 FROM A SPEYSIDE DISTILLERY
 AGED 21 YEARS
 THE WHISKY EXCHANGE
 度数:53.1°
 樽種:リフィルバーボンホッグスヘッド

(状態) 開封後2ヶ月/残量:70%程度/自宅保管

(テイスティング)
香り:
若梅を漬け込んだ梅酒、シードル、マスカットジュース、グァバ、パパイヤ、パンケーキを思わせる甘い穀物の香り、青みを伴うウッディ、オレンジソース、シナモンやナツメグのようなオリエンタルスパイス。全体的にスイートでフレッシュな印象。

味:
序盤はピーチシロップやオレンジオイル、生木のような若さを感じるウッディさ。中盤からタンニンの渋み、クリームを思わせる少しファッティなコク、柑橘類を思わせる酸味、少し青っぽさも感じる。終盤では僅かにピリっとした刺激とスパイスのニュアンスを感じる。全体的にあっさり、もしくはドライな印象。
フィニッシュは中程度で比較的ドライな印象。余韻は程良くビターで、遠くに南国フルーツの微かな香りも感じられる。加水では良い感じに伸び、プラム、グァバなどフルーツ感が増す。

感想:
香りにはフレッシュなフルーツやパンケーキ、ハチミツといったスイートなイメージが大いに感じられるが、味わいはどちらかといえばビターでドライ。加水していくと伸び、香りはフルーティに、味わいはスイートにシフトしていく。開栓間もないため、少々固いように感じる。

評価: 4(美味しく感じる)

コスパ:良い~値段相応

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英国のウイスキー販売店大手、ウイスキー・エクスチェンジ(The Whisky Exchange / TWE)がブラックフライデー(欧米圏で11月の第4木曜日の翌日)に合わせてリリースしているオリジナル・リミテッドリリースの第3弾。

無題
(TWE公式、ブラックフライデー:
https://www.thewhiskyexchange.com/feature/blackfriday

2017年より毎年リリースされているこのシリーズ。基本的に蒸溜所名非公開のボトルですが、商品説明欄のヒントを頼りに、簡単に特定することができるようになっています。ちなみに第1弾がグレンファークラス、第2弾がハイランドパークと考えられます。

今回は創業年(1810年)と蒸溜所の立地(フォレスとエルギンの間)がヒント、というか答え。1810年創業のスペイサイドの蒸溜所ってことでバーギ―一択なわけです。

年に一回の大規模なセールイベントであり、且つ全世界にユーザーの存在するTWEだけあって、毎年発売から1時間待たずして完売となるこのシリーズ。今年もおよそ30分程度で完売となっていました(尚、第1弾は15分も持たなかったそう…)。

個人的には初のウイスキー個人輸入だったため少々の躊躇がありましたが、バーギ―の21年、それもリフィルバーボンホグズヘッド熟成という、あまりにもドストライクなボトルだったことが背中を押し、無事手元にやってきたわけです。

中身については、まず開栓一発目にも拘わらず、はっきりと感じ取れるフレッシュフルーツ感。一拍置いてバーボン樽らしいトロピカルフルーツやスパイス、青みを伴うウッディやオレンジ、クリーミーなニュアンス等々、たくさんの香りが押し寄せてくる楽しい印象。

味わいは、若干ビター&ドライ寄りではありましたが、ちゃんとスイートなニュアンスもあり、強すぎないウッディと乾いたモルティさが下支えになり、悪くない感じでした。

欲を言えば味わいにもう少ししっかりフルーツのスイート感があればなぁ…といったところですが、そちらはまた、今後の開き方に期待ですね。

リリース本数確保のため、複数樽(今回の限定ボトル本数は1800本なので、ざっと計算9~10樽程度)のバッティングということでシングルカスクではありませんが、このスペックかつ味で手数料込み約128ドル(当時のレートで約14000円)とお値段もなかなか良心的。

ファンにとって嬉しい一本でした。

〇 (タイトル)
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☆Old Parr Seasons Spring
 Limited Edition Scotch Whisky
 度数:43%
 樽種:ー
(状態) 開封後2年6ヶ月/残量:90%程度/自宅保管

(テイスティング)
香り:
ウッディで滑らか、仄かにトロピカルフルーツのようなニュアンスも。僅かながらウッディな風味に紛れて青っぽい香りもする。また、非常に僅かにピーティなフレーバーも感じる。全体的にライトなイメージ。

味:
序盤は穀物的な甘さ、塩キャラメル、リンゴ、ウッディでタンニンっぽい酸味を伴う渋み、焦がしバターのようなニュアンスもあり。僅かにフローラル。ドライフルーツ様な香りも微かに感じるような気もする…。中盤以降はビター。漢方のような少々青っぽいニュアンス。フィニッシュはビターでややドライ。余韻で微かにピーティか。

感想:
ウッディでビターなニュアンスがメイン。口当たりはそこそこ良い。全体的にライトだが、スイート、フルーツ、ウッドと複層的なフレーバーがそれぞれ控えめながらしっかり備わっている印象。仄かなピーティとドライフルーツっぽいニュアンスがアクセントに効いている。

評価:3(日飲みできるレベル)~ 4(美味しく感じる)

コスパ:値段相応

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オールドパーから98年頃に発売されたと思われる限定リリース。500mlの特製ボトルで、自然の四季それぞれを4種のブレンド構成で表現した変わりダネです。

しかしながら、国内はおろか海外のサイトでも情報が殆ど載っておらず、僅かに掲載された情報も極めて断片的…。故に原酒の構成も不明。オールドパーなので、基本的にはクラガンモア、グレンダランを中心としたモルトにグレーンを加えたもの…という誰でも知っているようなレベルでしか語ることができません。

しかしながら、国内の中古市場に時折登場するところを見ると、免税店なり海外の土産物屋なり比較的大きなマーケットでリリースされた、と見るのが正しいかと思われます。情報求む。

さて、実際の味わいの方ですが、この「スプリング」はウッディがメインで、味わいとしては穀物的な甘さ、タンニン由来のビターさがバランスよく、僅かながらピーティな風味やドライフルーツ、少々の青っぽさがアクセントとして効いている印象です。

この元気な木々と青っぽいイメージが「春」ってことなんでしょうかね。日本人的には「春」イコール「桜」とか「イチゴ」、「甘酸っぱさ」みたいな感覚が先立ってしまうので、ちょっとイメージと齟齬が生じる感じです。

穀物由来の「甘さ」の部分ですが、これが所謂グレーン原酒由来の平板な甘さと少々違う印象で、どちらかと言えばモルト的なイメージを受けました。限定品という位置づけなので、モルトの比率を大幅に増した可能性もありありですが、個人的にはワンチャン、ブレンデッドモルトかも…とも思えるぐらいの感覚です。ん~…謎は深まる。

どちらにせよ、安定の味わいなオールドパーの限定品ランクということもあって無難に美味しく、なかなかに楽しめる味わいでした。残りの3季も後々レビューしたいと思います。

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