☆Secret Speyside Distillery No.2
1998 Aged 20 years
Hemp Sparrow 五筒
度数:49.8%
樽種:Bourbon Barrel
(状態) 開封直後/残量:90%程度/自宅保管
(テイスティング)
香り:
花の蜜、クリーンなエステリー、溶剤、塗装したての木材、少々粉っぽいモルティ、アップルシロップ、キウイフルーツ、スワリングするとココナッツオイルを主体としたナッティが現れる。
味:
リンゴのコンポート、少々のビターを伴うウッディ、少々の生木っぽさ、香ばしい穀物も。全体を通してややケミカルな(セメダインや青りんごのガムのような)エステリーが漂う。わずかながらナッティやバタークッキーも感じられる。フィニッシュはビターとモルティが交じり合いつつ、じんわりと染みる印象。ややドライ気味でもある。後味にはスミレを思わせるフローラルが残る。度数なりのアルコール刺激。
感想:
ややケミカル方面のエステリーが主体な印象。またウッド感も意外と強い。全体的には比較的シンプルで素直なイメージ。程よく果物、程よく華やか、程よくビター。加水するとエステリーが多少抑えられ、ピーチやオレンジの風味が顔を出す。
評価:3(可も不可もなし/日飲みできるレベル)
コスパ:値段相応~やや悪い
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ウィスク・イーから不定期にリリースされているボトラーズシリーズ、ヘンプスパロー。
ヘンプ(麻)スパロー(雀)ということで、麻雀牌をモチーフにしたラベルが印象的な、そのコレクション性から非常に人気の高いシリーズであります。今回のラベルは五筒(ウーピン)。
蒸溜所は「シークレットスぺイサイドNo.2」表記ですが、「創業1824年」、「スコットランド初の政府登録蒸溜所」などのヒントからグレンリベットであることがわかります。(同シリーズにおけるシークレットスぺイサイドはNo.1(No.表記なし)がグレンロセス、No.3がマッカラン)
本シリーズでは短熟~中熟程度のシングルモルトまたはブレンデッドモルトがリリースの主体(アメリカンやラムも出ましたが…)で、比較的安心して飲める、中庸な味わいのものが多い印象。また中庸ながら、それぞれの蒸溜所「らしさ」もちゃんと感じられる原酒のチョイスになっているように思います。
今回のシークレットスぺイサイドNo.2も、バーボンカスクのグレンリベット「らしさ」が生き、棘が無く、飲みやすい味わい。やはり安心感は大事ですね。
尚、麻雀牌の数牌は一から九。筒子(ピンズ)は既に八まで発売されました。他の牌も既に後半戦。さて、どのように締めくくられるのか、楽しみですね。