☆PORTCHARLOTTE 16 AGED YEARS
LIMITED RELEASE
度数:55.8%
(状態) 残量:70%程度/バー飲み
(テイスティング)
香り:
ベリーのクリーム、赤ワインのタンニン、スイートで少々くもったエステリー、クリーミーな穀物感、ワインビネガーや甘酢のような酸味、青竹のような青っぽさ、灰のようなニュアンスもあり。次第にキャンディのようなスイートも現れる。
味:
ジューシーなベリーの甘みと酸味。籾殻または乾いた穀物感、出汁っぽいニュアンス。中盤以降は燃えさしのようなスモークが現れる。フィニッシュはややドライ気味で、ベリーや赤ワインのニュアンスが残る。やや下に貼り付く口当たり。
感想:
ブルックラディの原酒に共通するベリーやクリームの風味がよく出ており、ピーティとの纏まりもよく美味い。16年物としては上出来な印象。加水でもかなり伸びるが、ベリーの感じは曇ってしまう。
評価:3~4(美味しく感じる)
コスパ:値段相応~やや悪い
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今年残念ながら中止となってしまったFes Ile向けに用意されたボトル。
フェス自体は中止になったものの、ボトルはデジタル・エクスクルーシヴとしてオンライン上にて限定販売されました。
バッティングに使用された原酒に関しては少々複雑で、スコティッシュバーレイを原料とした2003年蒸溜のニューメイクを
①リフィル・ホグスヘッド原酒を、2012年に1stフィル・バーボンバレルに詰め替えたもの。
②1stフィル・バーボンバレル原酒を、2013年にソーテルヌカスクに詰め替えたもの。
③シェリーカスクとバーボンカスク、新樽を複雑に組み合わせたもの。
(「whiskybase.com」より)
以上3種類とあります。
各個非常に複雑な樽使いで熟成をしたうえに、それら3種類をバッティングしていることからか、どの樽が主張するともなくPC原酒の良さだけが上手く際立っている印象でした(単に舌が馬鹿なだけかも…)。
尚、新樽を使っているという割にウッディさは主張しない印象でした。とにかくベリー感とクリーミーさ、スモークが良く纏まっていてシンプルに美味しい。
個人的には、これまで飲んだPCの中では結構上位にくる味わい。流石はフェス向けの出来。こういう出来のボトルが定番化してくれるとありがたいんですけどね…。