☆Old Parr Seasons Spring
Limited Edition Scotch Whisky
度数:43%
樽種:ー
(状態) 開封後2年6ヶ月/残量:90%程度/自宅保管
(テイスティング)
香り:
ウッディで滑らか、仄かにトロピカルフルーツのようなニュアンスも。僅かながらウッディな風味に紛れて青っぽい香りもする。また、非常に僅かにピーティなフレーバーも感じる。全体的にライトなイメージ。
味:
序盤は穀物的な甘さ、塩キャラメル、リンゴ、ウッディでタンニンっぽい酸味を伴う渋み、焦がしバターのようなニュアンスもあり。僅かにフローラル。ドライフルーツ様な香りも微かに感じるような気もする…。中盤以降はビター。漢方のような少々青っぽいニュアンス。フィニッシュはビターでややドライ。余韻で微かにピーティか。
感想:
ウッディでビターなニュアンスがメイン。口当たりはそこそこ良い。全体的にライトだが、スイート、フルーツ、ウッドと複層的なフレーバーがそれぞれ控えめながらしっかり備わっている印象。仄かなピーティとドライフルーツっぽいニュアンスがアクセントに効いている。
評価:3(日飲みできるレベル)~ 4(美味しく感じる)
コスパ:値段相応
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オールドパーから98年頃に発売されたと思われる限定リリース。500mlの特製ボトルで、自然の四季それぞれを4種のブレンド構成で表現した変わりダネです。
しかしながら、国内はおろか海外のサイトでも情報が殆ど載っておらず、僅かに掲載された情報も極めて断片的…。故に原酒の構成も不明。オールドパーなので、基本的にはクラガンモア、グレンダランを中心としたモルトにグレーンを加えたもの…という誰でも知っているようなレベルでしか語ることができません。
しかしながら、国内の中古市場に時折登場するところを見ると、免税店なり海外の土産物屋なり比較的大きなマーケットでリリースされた、と見るのが正しいかと思われます。情報求む。
さて、実際の味わいの方ですが、この「スプリング」はウッディがメインで、味わいとしては穀物的な甘さ、タンニン由来のビターさがバランスよく、僅かながらピーティな風味やドライフルーツ、少々の青っぽさがアクセントとして効いている印象です。
この元気な木々と青っぽいイメージが「春」ってことなんでしょうかね。日本人的には「春」イコール「桜」とか「イチゴ」、「甘酸っぱさ」みたいな感覚が先立ってしまうので、ちょっとイメージと齟齬が生じる感じです。
穀物由来の「甘さ」の部分ですが、これが所謂グレーン原酒由来の平板な甘さと少々違う印象で、どちらかと言えばモルト的なイメージを受けました。限定品という位置づけなので、モルトの比率を大幅に増した可能性もありありですが、個人的にはワンチャン、ブレンデッドモルトかも…とも思えるぐらいの感覚です。ん~…謎は深まる。
どちらにせよ、安定の味わいなオールドパーの限定品ランクということもあって無難に美味しく、なかなかに楽しめる味わいでした。残りの3季も後々レビューしたいと思います。