☆Vacation Whisky 2015
Always Christmas
Komagatake Singlemalt
Aged 5 Years
度数:61%
樽種:ANEJO CASK
(状態) 開封直後/残量:100%程度/バー飲み
(テイスティング)
香り:
シルバーテキーラ、アガベシロップ、仄かに焙煎感を伴う穀物、おがくずのようなウッディ、スイート感のあるエステリー、木酢、腐葉土。時間を掛けると僅かにマンゴージャムのようなトロピカルフルーツが開く。
味:
シルバーテキーラの独特な芳香と甘み、ビターなウッディ、仄かにラムネっぽいフレーバー、香ばしい穀物、僅かに金属感とナッツ系のファッティ。フィニッシュは中くらいで、タンニンと独特な青っぽさ、仄かな土系ピートを残しつつ、ドライに切れる印象。若さと度数相応にしっかりとした刺激感がある。
感想:
なかなかの変わり種。ウイスキーっぽさよりもテキーラの風味が勝る印象で、良くも悪くもテキーラ味。それも原酒のニューポット感と相まってか非熟成のシルバーテキーラの風味に感じられた。一方、時間をかけてじっくり香りをみていくと僅かながらにトロピカルフルーツのフレーバーも顔を出す。香りがしっかりと開いてくれば、化ける可能性があるかもしれないが、現状では「変わり種」以上の評価は付け難い。尚、加水するとよりテキーラの風味が浮き上がる。
評価:3(可も不可もなし)
コスパ:やや悪い
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Sake Shop Satoが不定期にリリースしているクリスマスラベルの第5弾。
中身は『ANEJO(アネホ)CASK』との表記からわかる通り、テキーラカスクで熟成された5年熟成のシングルモルト駒ヶ岳(マルス信州)です。
駒ヶ岳シリーズといえば、直近で発売されたIPAカスクやTWSCにも出品されたマデイラカスク、ブレンデッドウイスキーのフィニッシュにしようされた桜カスク等、レギュラー外の変わり種の樽を所有していることで知られています。その中でも今回のテキーラカスクは恐らく変わり種中の変わり種。
実際にテイスティングしてみると、予想以上にテキーラ色の強い仕上がりになっており、好き嫌いによって賛否分かれそうな印象。
以前、同シリーズにて江井ヶ嶋(旧ホワイトオーク)蒸溜所のシングルモルトあかし・テキーラカスクがリリースされ、こちらも一度テイスティングをした経験があり、なかなかのテキーラ感に驚いた記憶があったのですが、今回の駒ヶ岳も負けず劣らず、なかなかパンチが効いておりました。
ただ、単純に全てテキーラ一色なのかというとそんなことはなく、駒ヶ岳らしいエステリーや、バーボンカスク(テキーラの熟成には多くバーボンカスクが用いられる)由来と思わしきトロピカルフレーバーの片鱗が見え隠れしており、今後の開き具合によってはそれなりに楽しめる仕上りになる可能性も感じられました。
ただ、やはり開けたてはなかなか難しい…。また時間を空けて、どのように変化するのか、楽しみに待ちたいと思います。