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☆BALBLAIR
 AGED 25 YEARS
 度数:46%
 樽種:バーボン樽→スパニッシュオーク樽
(状態) 開封後数日以内/残量:90%程度/イベントにて

(テイスティング)
香り:
ビターなココア、洋梨のコンポート、チョコクリーム、年季の入ったオーク材、アメリカンチェリー、モルトの香ばしさ、乾燥した麦わら。暫く嗅ぎ続けると奥からスモモ、リンゴジャム、酸味を伴うエステリー。

味:
軽めなスイート、オーク様なウッディ、強めのビターを伴うタンニン、ハイカカオチョコレート、控えめにドライフルーツのニュアンス、オールスパイスを思わせる甘いスパイシー、フィニッシュはタンニンとナッティ、ビターが混じり合う。アフターテイストはモルティとビター。ビター感は少々口腔内に貼り付き残る。また全体的にピリピリとした刺激あり。

感想:
結構ビターが支配的。加えて度数のわりに刺激感が強く、若々しさとは違う棘を感じる印象。オフィシャルの長熟としてはやや当たりが強く、飲みにくい。バルブレアらしいニュアンスは香りの一部に残る程度で、味わいでは強いビターとウッディ等、明らかに樽感が支配的で他の要素を潰してしまっている。また、ビター感はいつまでも残る。加水でエステリーが多少伸びる印象だったので、時間経過で改善が期待できるのかもしれない。

評価:3(可も不可もなし)

コスパ:悪い

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さて今回は久々にイベント飲み。

阪急英国フェアにて飲んだボトルの紹介です。

まずはバルブレア25年。

2019年にラインナップが全面リニューアルされたバルブレア。以前のシングルヴィンテージリリースから年数表示品に変更となりました。

エントリーグレードとしての12年、ミドルグレードな15、18年、そして25年はアッパーグレードな位置付けの商品となります。

さて、以前12年物に関してはテイスティングレビューを書きましたが、以前のヴィンテージリリースに比べて幾分劣る印象でした。 

で、それを受けての今回。

事前情報でスパニッシュオークが熟成に使用され、実際に酒色がアンバーカラーであるのは知っていたので、おおよその味わいとして程々の熟成感とドライフルーツ、少し強めのウッディとバルブレアらしい太いモルティ、種々のオリエンタルスパイシー、あわよくばスイートなフルーツなんかも!と期待していたの  で  す  が…

まぁ、結果は上記の通り。肩透かし…を通り越してちょっと残念な雰囲気。

やたらとビターとウッディが主張しており、フルーツや力強いモルト感等々の「バルブレアに期待する味」が、強めの樽感によって追いやられてしまった様子です。辛うじてある程度残ったのは一部のスパイス感ぐらい。ちょっとこれでは辛いですね。

加えてなかなか(相当)強気な価格設定で、まあボトルを買うのは(値段的にも味的にも)難しいでしょうし、バー飲みで推奨できるかというと…少々厳しいかなぁと…。

まあ、これ以上はただの悪口になってしまいますので控えますが、しかし、いちファンとしては少々残念に思える結果でした。

ただ、このボトルは今回のイベントの為に新たに開栓された、開栓直後のものであり、香りも味も開いておらず、本領を発揮できないなかったのかもしれません。

いつか、それも検証したうえで、改めて評価ができればいいな、と思っています。