☆BALBLAIR 1997 SINGLE CASK
Distilled 1997 Bottled 2015
SHINANOYA TOKYO
度数:52.2 Cask No. 909
樽種:1st FILL BARREL
(状態) 開封後1年/残量:60%程度/自宅保管
(テイスティング)
香り:
甘やかで少々溶剤的なエステリー、梨、リンゴ、ミルクのキャンディ、乾いた穀物の香ばしさ、透明感のあるスイートも感じる。仄かにウッディなビターとホワイトペッパーのスパイス感もあり。時間経過で次第にオレンジオイル。
味:
オレンジピール、ビターを伴うウッディ、クリアーなエステリー、香ばしい穀物、ボタニカルなニュアンス。終盤からはクリーミーで少しオイリー、加えてジンジャーやスパイス。フィニッシュはクリーミーでスイート、一拍置いてオレンジビター、仄かにカカオのようなニュアンスもある。後味にはシトラスの風味にバナナが混じる。
感想:
香りではリンゴや梨のエステリー、味ではオレンジが先行する。全体的に甘やかでクリーミーかつビター。程よくウッディで芯が太く、フィニッシュから後味まで長くスイートが続く。加水ではエステリーがやや強調され、クリーミーは影を潜める印象。少々アルコール感が強いが、許容範囲。後味に抜けてくるシトラスとバナナが心地よい。
評価:4(美味しく感じる/ゆっくり楽しめるレベル)
コスパ:値段相応~高額だが納得
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2016年に信濃屋がリリースしたバルブレアのオフィシャルプライベートボトル。バルブレアにおいては国内では初のオフィシャルPBだったようです。
味わいはオレンジや主張あるエステリーを筆頭に、クリーミーで香ばしいモルト感とスイート、そしてビターが主体。ウッディやスパイシーはそこまで前面に出ず、味を邪魔せず引き立てる印象です。
中熟のバルブレアとして期待する要素を概ね全部持っているイメージ。ただ、度数のわりに少々アルコール感が刺激的に感じられました。まあそれも含めて中熟ならではと言ったところでしょうか。良く言えば飲みごたえと飲みやすさが同居できているイメージ。どちらにせよ完全にネガティブ、という訳ではありません。
少し度数落ちすれば、また香り立ちも変わってくるかもしれませんね。そういった点でも長く楽しめそうな1本かと思います。
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