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☆BALBLAIR 12(AGED TWELVE YEARS)
 度数:46%
 樽種:EX-BOURBONCASK &
    DOUBLE-FIRED AMERICAN OAK CASK

(状態) 開封後2週間/残量:80%程度/自宅保管

(テイスティング)
香り:
ハチミツ、オレンジピール、オレンジシロップ、焼き立てのパン、焙煎した穀物、リンゴのような酸味のあるエステリー、ボタニカルなビター、少々ケミカルなニュアンスもある。比較的シンプルな印象。

味:
シトラスフルーツの酸味、やや強いビターを伴うウッディ、中盤から穀物の香ばしさ、シロップの甘さ、若さを感じるモルティ、ホワイトペッパーやオールスパイス、若干のジンジャー。全体的にライトでフラット気味。フィニッシュはライトでさっぱり。余韻でハチミツようなスイートと粘性のあるビターが残る。

感想:
ライトでフラット。ビターがかなり主張しており、他の要素が若干押され気味。オレンジ、スパイス、ジンジャー、ハチミツなど良い要素も多く持ち合わせているが、弱い。熟成感よりも若さや荒っぽさが少々目立つ印象。加水でよりビターが際立ってしまい、他の要素が消えてしまう。アルコール感はやや強い。

評価:3(可も不可もなし)

コスパ:値段相応~やや悪い

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2019年にリニューアルされ、ヴィンテージシリーズからシンプルな年数表記物に切り替わったバルブレア。今回は昔(90年代終盤)のようなNASはラインナップになく、12年が実質的なエントリーグレードとなります。

ただ、エントリーグレードと言いつつ、値段はそこそこ張る印象。生産量の問題や昨今のウイスキーブームに伴う原酒不足等々が背景にあることは重々承知ですが、やはりちょっとお高い印象です。

味わいのほうは、エントリーグレードなだけあってバルブレアに期待する要素がちゃんと含まれている…のですが弱い。

全体的に樽由来らしきビターなウッディの押しが強すぎて、他の良い要素が潰れてしまっている印象です。加えて46%というオフィシャルエントリーラインとしてはハイプルーフな設定も手伝ってか、アルコール刺激と原酒の若さを強く感じてしまう印象。

加水すればなんとかなるのかと思いきや、ビターのみが浮いてしまい僅かに残ったフルーティやらスイートやらが見事に消滅。原酒が若い故か、味の淡泊さが大いに目立ってしまう印象でした。

使用している樽はおなじみバーボンカスクと、ダブルファイアード・アメリカンオークカスクという聞きなれない樽。直訳すれば「2回焼いた」ということになりますが…正体不明です。単純に2回チャーリングした樽とも、トースティング後にチャーリングしたとも、場合によっては使用後にリチャーリングした再活性樽という意味ともとれます。まあどちらにせよ謎は深まるところですが…。

尚、この樽は12年物にのみ使用され、15年以上の上位グレードでは使用されておらず、代わりにスパニッシュオークやオロロソシェリーカスクが使用されています。

現行シリーズ全体の良し悪しについては、まだ上位グレードのテイスティングの機会を得ていないのでなんとも言えませんが、12年を試した段階でやはりというかなんというか、年々淡泊でライトになってしまっているという流れには完全に乗ってしまっている印象でした。

ただ、バルブレアはプライベートボトリングでここ一番を炸裂させてくることが多く、決して原酒自体が無いとか根本的に悪くなっているといった印象ではありませんでした。つまり、良い原酒のストックはあるということです。願わくばそういう原酒を少しずつでもオフィシャルリリースに回してもらいたいところですね…。