〇 変化球だが悪くない、サントリーブレンデッドの異端
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☆ THE ESSENCE of SUNTORY WHISKY BLENDED JAPANESE WHISKY CLEAN TYPE
 (Alc.48%、オフィシャル、ブレンデッドウイスキー)

(状態)
開封後数日/残量:90%程度/バー飲み

(テイスティング)
香り:
最初は驚くほどはっきりした杉材の香り。木材加工所、高級家具屋の香りを思わせる。その後徐々にピーチ、洋梨、梅酒、バニラキャラメル、トマトソース、スパイスが香る。時間経過とともに松ヤニ、ミルククリーム。僅かにピートも感じる。かなり個性的な印象。

味:
ピーチネクターやマスカットのガム、リンゴ、あっさりした甘さとウッディなニュアンス、しっかりとビター。杉の香りは程良く感じる程度。ややスパイシーで、トマト風味、サルサソースのような独特の旨味、ジンジャーも感じる。少々青っぽくて金属的な風味も感じる。余韻はドライ寄りで短め。飲み進めるとトマトや青さが目立つようになる。少々オイリー、ミルキー、若い印象。

感想:
とても個性的!だが不味かったり飲めないという訳ではない。杉の風味は思ったほど強くない。杉の香りとの相互作用なのか、トマトまたは金属的なフレーバーが目立つ。また杉樽香がこなれてくると少しファッティな印象に変わってくる。加水は数滴なら伸びる印象だが、ウッド感が強くなってくる。多く加水するとボディが崩れる印象。

評価: 3 (可も不可もなし/日飲みできるレベル)

コスパ:値段相応~やや高い


先日発売開始となったサントリーの料飲店限定シリーズ、THE ESSENCE of SUNTORY WHISKYの第3弾

今回のエッセンスオブサントリーは「杉樽」がテーマ。片や白州蒸溜所の若いモルト、もう一方は山崎蒸溜所の長熟モルトを軸に、知多のグレーンを加え杉樽をアクセントとして使用した独特のブレンデッドウイスキーです。

正直「杉樽」と聞いてかなり構えていたのですが、いざテイスティングしてみると意外と楽しめる香り&味わいに驚かされました。ただ、ブレンデッドとはいえピーキーなリリースであるエッセンスオブシリーズなだけあってか決して万人受けする雰囲気ではない、一癖二癖ある印象。

杉樽由来と思わしき独特なファッティなコクや木材感、そこはかとなく香る青さやトマト、金属臭などかなり個性的なフレーバーを含んでおり、ブラインドならばまずサントリーのブレンデッドとは答えないような、かなり異端を感じさせるキャラクターでした。

杉樽といえば過去にサントリーからリリースされていた「膳」や「座」、「響12年」等の原酒に杉樽が使用されていたことで知られています。また、非常に個性が強く、短期間の熟成でもかなり香りが出たとか出ないとか…。まあだからこそ樽全体に使用せず鏡板のみの使用に留まったということなんでしょう。

杉樽といえば、先頃「神息(かみき)ウイスキー」という日本”っぽい”謎のブランドが海外で発売され、「マリッジに奈良県の吉野杉を使った」とアピールしていましたね…。ブランドページには「杉樽」と明記されておらず、一体どのような形で使用したのか謎ではありますが、もし全面杉製の樽を使っていたとするのならば、どのような味がするのか興味をそそられるところでもあります。まあテイスティングの機会、無いと思われますが…