余市蒸溜所ではウイスキーファンに向け、年に数回とあるイベントを開催している。
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その名も「余市マイウイスキーづくり」である。

これはニッカウヰスキー主催で行われる一般客向けのサービスイベントで、余市蒸溜所および宮城峡蒸溜所の2カ所で開催されている。開催される回数は余市が年に8回、宮城峡が4回程度で、概ね金曜~土曜または土曜から日曜の2日間の日程で行われている。

「マイウイスキーづくり」は元々ニッカの得意先など、特別なゲストを集めて開催される身内向けの企画だったものを一般顧客向けにも開催したのが始まりだそうで、いまや酒類メーカー屈指のファンサービスイベントとして国内はおろか海外からも参加者が集まるほどの人気。毎年参加募集には応募が殺到するのが恒例であり、抽選によって参加者が決まるが、その倍率はざっと20~30倍、ときに40倍近くにもなるという。
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2日間の主な内容は、
(1日目)
① キルン棟見学およびピート燃焼の見学
② ポットスチルの直火釜への石炭投入
③ 糖化槽の清掃体験
④ 原酒のブレンド体験
⑤ 旧竹鶴邸の見学
⑥ 懇親会

(2日目)
① 製樽工場見学
② ニューポット樽詰め
③ 熟成庫への樽の運搬、搬入
④ 修了式

となっており、かなり盛沢山だ。さらに1日目には合間合間に一般見学では入ることのできないエリアの見学があり、麦汁やモロミの試飲も用意され、2日間通してニッカに限らず全ウイスキーファンにとって夢のような企画となっている。
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勿論、自分たちで詰めた原酒もちゃんと配布される。ただしそれはマイウイスキーづくりからきっかり10年後。息の長い話ではあるが、貴重な余市のシングルカスク、カスクストレングス10年ものを入手できると思えば惜しくない時間だろう。それに自分たちで詰めた樽が10年間掛けて熟成していく様を想像する楽しみもある。
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それに他の参加者とのコミュニケーションも楽しい。皆ウイスキー好きな方々ばかりで、自分が参加した時は北は北海道から南は福岡、加えてハワイから来られた方まで老若男女様々な出身地、そして様々な職業の方が参加されていた。そんな方々とウイスキーという一つの共通言語を元に情報交換から雑談までいろいろな会話を楽しめた。これもまたファンイベントとしての醍醐味だろう。

大変人気の企画であるため、まず抽選に当たらなければならないというハードルはあるが、しかし、ウイスキーファンなれば是非一度ご参加頂きたいイベントである。